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学術雑誌『地域研究』

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学術雑誌 『地域研究』

地域研究統合情報センターでは、地域研究コンソーシアムにおかれた編集委員会が編集する『地域研究』を、年2回、刊行しています。『地域研究』は、地域研究の視点から世界の課題を考える特集と、論文(査読有)によって構成されています。

特集企画と論文は、公募しています。詳しくは公募要項および執筆要領をご覧ください。
公募要領(Word)執筆要領(Word)

『地域研究』は出版社昭和堂を通じて販売しています。お近くの書店または大学生協等でご注文いただくか、または昭和堂にご連絡ください(電話075-706-8838、 info-showado@showado-kyoto.jp )。定期購読については、地域研究統合情報センター『地域研究』刊行担当( journal@cias.kyoto-u.ac.jp )にご連絡ください。

『地域研究』 Vol.16 No.2 ☆ 最新号 ☆
(2016年3月31日刊行)
概 要 [巻頭言]パリ同時多発テロ事件と地域研究者(臼杵陽)
[総特集]中ロの台頭と欧米覇権の将来
[総特集にあたって]戦後の国際秩序の転換――先進諸国から新興経済圏へ(塩谷昌史)
[座談会]国際秩序を変えようとする中国とアジア(大坪祐介・加々美光行・林幸秀・細谷雄一・塩谷昌史(司会))
[第Ⅰ部]マネー――ドル基軸通貨体制の黄昏
ブレトンウッズ体制とIMFの変容――史的展開と現局面(西川輝)
中国の金融改革と対外通貨戦略(露口洋介)
国際原油価格とロシア経済の関係について(安木新一郎)
ブレトン・ウッズ体制と「知識」――シエラレオネ内戦の研究を事例として(岡野英之)
[第Ⅱ部]安全保障と資源の確保――米国の後退と中ロの台頭
安全保障政策の転換(岩田英子)
核兵器の再登場――ロシアの核政策と変化する欧州安全保障(岡田美保)
中国とアフリカ――中国の対アフリカ政策と経済進出(尹曼琳)
[第Ⅲ部]国力としての科学技術―ノーベル賞を視野に入れる中国
中国の科学技術の歴史と現状(周少丹)
ロシアの科学技術情勢――資源大国からの脱皮を模索して(津田憂子)
電子戦について――防衛科学技術としてみた電子戦技術とその研究開発動向に関する一考察(小林正明)
[論文]地域情報学の読み解き――発見のツールとして時空間表示とテキスト分析(柳澤雅之・高田百合奈・山田太造)
第5回地域研究コンソーシアム賞 受賞者発表
定価:2400円+税 A5判 320頁
ISBN:978-4-8122-1549-4
『地域研究』 Vol.16 No.1
(2015年11月30日刊行)
概 要 [巻頭言]ダーイシュの戦略転換(臼杵陽)
[総特集]ロシアとヨーロッパの狭間(はざま)――ウクライナ問題と地域史から考える
[総特集にあたって]ロシアとヨーロッパ――狭間の地域研究(福田宏)
[座談会]地域と地域の間を読み解くために(岩下明裕・遠藤乾・川島真・林忠行・福田宏(司会))
[第Ⅰ部]ウクライナをみる視角
[第Ⅰ部にあたって]移ろうマイダンの風景とウクライナ危機(服部倫卓)
ウクライナの求心的多頭競合体制(大串敦)
ウクライナの国民形成とサッカー(服部倫卓)
ウクライナ危機をめぐる二重の相互不信(溝口修平)
リトアニアからみたウクライナ問題(重松尚)
[第Ⅱ部]両大戦間期の中央ヨーロッパ
[第Ⅱ部にあたって]「危機の時代」における東と西の狭間(福田 宏)
パン・ヨーロッパ運動とファシズム――クーデンホーフ=カレルギーとヨーロッパの境界(福田宏)
ヴァイマル期ドイツにおける「西洋」概念の政治化――ヘルマン・プラッツと雑誌『アーベントラント』(板橋拓己)
ロカルノ体制批判とハンガリー地理学――テレキ・パールの「ヨーロッパ」論から(辻河典子)
「大フィンランドは祖国と同様である」――エルモ・カイラとカレリア学徒会の地域構想(石野裕子)
戦間期ポーランドのマイノリティと居住地――アポリナルィ・ハルトグラスの在留型シオニズム(宮崎悠)
[論文]ミャンマー中央乾燥地域における農村労働力流出の決定要因――ニャンウー県一農村調査より(水野敦子)
[論文]現代ロシアにおける民族運動のなかの「民族文化」表象とその限界――クリャシェン(受洗タタール)の「民族的祭り」を事例に(櫻間瑛)
第4回地域研究コンソーシアム賞 受賞作品 書評
『地域研究』14巻2号 特集へのコメント
『地域研究』15巻1号 特集へのコメント
定価:2400円+税 A5判 304頁
ISBN:978-4-8122-1519-7
『地域研究』 Vol.15 No.1
(2015年4月30日刊行)
概 要 [巻頭言]「イスラム国」という名称(臼杵 陽)
[総特集]グローバル・アジアにみる市民社会と国家の間――危機とその克服
[特集にあたって]地域研究は国境を越えるか――21世紀のアジア研究(竹中千春)
[座談会]大きく変わるアジア――台頭する中国とインドの狭間で(国分良成・高原明生・金子芳樹・藤原帰一・白石さや・竹中千春(司会))
[第Ⅰ部]暴力が壊す社会、生み出す絆
法と買収と脅迫――インドネシア・タンジュンプリオク事件特別人権法廷(今村祥子)
暴力の連鎖――2012年インド・アッサム暴動(木村真希子)
武装勢力から議会政党へ――ネパールにおけるマオイストの変貌(小倉清子)
[第Ⅱ部]災害が壊す社会、生み出す絆
創造的復興とアジア市民社会の形成――フィリピン・ピナトゥボ山噴火で被災したアエタ支援の経験から(清水 展)
災害と人間の安全保障――東日本大震災の経験から(長 有紀枝)
[第Ⅲ部]選挙が壊す社会、生み出す絆
選挙と村人――インド最貧州における民主主義の実践(中溝和弥)
ネット社会の選挙と民主主義――韓国の大統領選挙における世代対立を軸に(磯崎典世)
ジェンダー、移民、NGO――シンガポールの政治変動(田村慶子)
第4回地域研究コンソーシアム賞 受賞者発表
『地域研究』14巻1号 特集へのコメント
定価:2400円+税 A5判 272頁
ISBN978-4-8122-1512-8
『地域研究』 Vol.14 No.2
(2014年3月29日刊行)
概 要 [巻頭言]レバノンから見えてくる中東(臼杵陽)
[特集1]紅い戦争の記憶――旧ソ連・中国・ベトナムを比較する
[特集にあたって]社会主義圏の戦争の記憶を比較する(越野剛)

[第Ⅰ部]刻まれる記憶――紅い戦争のプロパガンダ
ロシアの戦争記念碑における兵士と母親イメージ
 ――国民統合のジェンダー・バランス(前田しほ)
英雄の表象――中国の烈士陵園を中心に(高山陽子)
ベトナムにおける公式的な戦争の記憶
 ――記念碑と戦争展示をめぐる考察(平山陽洋)

[第Ⅱ部]紡がれる物語――社会主義と戦争のもうひとつの記憶
ハティニ虐殺とベラルーシにおける戦争の記憶(越野剛)
革命叙事と女性兵士――中国のプロパガンダ芸術における戦闘する女性像(田村容子)
ベトナムにおける戦争の記憶の「社会化」――「捕虜となった革命戦士博物館」の事例を通して(今井昭夫)

[特集2]「三つの祖国」に生きる越境者
[特集にあたって]三つの祖国――ルーツの祖国、暮らしの祖国、理念の祖国(篠崎香織)
日露戦争期のアメリカ・ユダヤ人――ダヴィデに例えられた日本(村岡美奈)
アメリカ・ユダヤ人とブランダイス大学――「社会的正義」のホームとしての可能性(北美幸)
中華民国の成立とペナンの華人――越境を生きるための複数の場における政治参加(篠崎香織) 
中国系移民の複合的な「ホーム」――あるミャンマー帰国華僑女性の
 ライフヒストリーを事例として(奈倉京子)
「西」への道――オランダにおけるインドネシア出身華人の軌跡(北村由美)

第3回地域研究コンソーシアム賞 受賞者発表

『地域研究』13巻2号 特集へのコメント

定価:2400円+税 A5判 288頁
ISBN978-4-8122-1409-1
『地域研究』 Vol.14 No.1
(2014年3月29日刊行)
概 要 [巻頭言]「アラブの春」はどこに?(臼杵陽)
総特集 グローバル・スタディーズ
[総特集にあたって]グローバル・スタディーズ
 ――地域研究の地殻変動(福武慎太郎) 
[座談会]日本におけるグローバル・スタディーズの受容と地域研究
臼杵陽・遠藤泰生・寺田勇文・宮崎恒二・峯陽一・福武慎太郎(司会)

[第Ⅰ部]グローバル・イシューと地域研究
福島、チェルノブイリ、アイカを地域とグローバルな視点から考える
(家田修)
平和構築と地域研究――今何が求められているのか(中西久枝)
グローバル・イスラームと地域研究(赤堀雅幸)
環境問題とむきあう――モノ研究からマルチ・サイテット・アプローチへ(赤堀淳)

[第Ⅱ部]東南アジアをめぐるグローバル・イシューと地域研究
グローバル・ヒストリーと東南アジア史(太田 淳)
グローバル・スタディーズと東南アジア華僑・華人研究(相沢伸広)
イスラーム世界と人びとの移動から地域研究を考える
 ――イスラーム改宗者とフィリピン・ムスリム社会の再編(渡邉暁子)
「スールー王国軍」兵士侵入事件(山本博之)
環境にやさしいアブラヤシ農園というディスコースの誕生
 ――インドネシアのアブラヤシ農園拡大戦略から(岡本正明)

『地域研究』13巻1号 特集へのコメント

定価:2400円+税 A5判 268頁
ISBN978-4-8122-1408-4
『地域研究』 Vol.13 No.2
(2013年3月29日刊行)
概 要 目次
総特集 混成アジア映画の海 ―― 時代と世界を映す鏡
[特集にあたって]混成アジア映画の海 ―― 時代と世界を映す鏡(山本博之)
[座談会] 混迷化する世界、複層化する映像表現(石坂健治、臼杵陽、杉野希妃、山本博之)
第Ⅰ部 アジアの「映画大国」を襲うグローバルな波
中国映画におけるグローバル化の軌跡(劉文兵)
香港映画史再考 ―― 言語の視角から(西村正男)
グローバル化とインド映画産業 ―― インタビュー調査を通して(深尾淳一)
映画に観るエクソフォニー ―― 二〇〇〇 ― 二〇一〇年の日本映画をめぐって(及川茜)
第Ⅱ部 混成のうねり ―― 東南アジア映画の新たな冒険
[第Ⅱ部にあたって]
フロンティアとしての混成社会 ―― 東南アジア映画の舞台設定(山本博之)
病と不自由な身体 ―― 自由を渇望する映画人・蔡明亮(野沢喜美子)
継承と成功 ―― 東南アジア華人の「家」づくり(篠崎香織)
信仰と共生 ―― バリ島爆弾テロ事件以降のインドネシアの自画像(西芳実)
混成社会における約束 ―― ヤスミン・アフマド作品の魅力(山本博之)
第Ⅲ部 映画に見るアジアのナショナリティの揺らぎ
【日本】彼らとわたしたちの曖昧な境界(及川茜)
【日本】混成アジア映画としての日本映画(夏目深雪)
【韓国】映画の中の北朝鮮表象から見えてくるもの(李建志)
【北朝鮮】人民大衆の娯楽としてのサーカスと映画(門間貴志)
【中国】改革開放を生き抜く人々(下野寿子)
【台湾】銀幕に多様な社会を描きだす(加藤浩志)
【香港】『浮城』に見る返還後の香港(谷垣真理子)
【モンゴル】大衆的プロパガンダと「現実の社会」(木村理子)
【ベトナム】革命イデオロギーから夢と笑いへ ―― B級映画都市サイゴンの復活(坂川直也)
【カンボジア】都市の混沌と錯綜する想い(岡田知子) 
【タイ】新しいヒロイン像 ―― 日本・韓国表象とともに(平松秀樹)
【フィリピン】片隅に置かれた人びとの歩みを刻み、声を響かせる(宮脇聡史)
【インドネシア】世界にさらされる小さな英雄たち(西芳実)
【マレーシア】映像を通じた「本物のアジア」の模索(山本博之)
【シンガポール】「成功」を支えるさまざまな思いを掬い採る(篠崎香織)
【ミャンマー】客体から主体へ ―― ミャンマー映画の再生(長田紀之)
【バングラデシュ】シネコンに集う「ベンガルムスリム」(南出和余)
【ブータン】幸せの国ブータンの暮らしと人生観に見る幸せの秘訣(前田知里)
【ネパール】インド映画からの脱却を目指すネパーリー・チャルチットラ(伊藤敏朗)
【インド】グローバル化のなかで変容する社会 ―― 混成化・越境・均質化(山下博司・岡光信子)
【スリランカ】世界遺産がひしめく美しい島に静かに眠る人々の苦しみ(林明)
【パキスタン】スンナ派とシーア派を繋ぐ糸縁 ―― イスラーム社会の声を聞く(村山和之)
【ウズベキスタン】中央アジア近現代史に思いをはせながら(帯谷知可)
【カザフスタン】交錯する視点 ―― カザフ社会の内外から伝統と現代を問う(藤本透子)
【タジキスタン】ロシアへの複雑な思い(岡田晃枝)
【エジプト】革命とセクハラ ―― エジプト映画『678』をめぐって(長澤榮治)
【イラン】イラン映画のアイデンティティクライシス(鈴木均)
【パレスチナ】終わらない現実としてのパレスチナ(錦田愛子)
【イスラエル】孤立した社会から生み出される自己省察(田浪亜央江)
【レバノン】幻影としての外からの脅威(佐野光子)
【シリア】革命と表現の自由・不自由(佐野光子)
【トルコ】『征服一四五三』とトルコにおける「オスマン帝国イメージ」の変化(澤井一彰)

第2回地域研究コンソーシアム賞】受賞者発表・講評
『地域研究』12巻1号 特集へのコメント

定価:2400円+税 A5判 480頁
ISBN978-4-8122-1303-2
『地域研究』 Vol.13 No.1
(2013年3月15日刊行)
概 要 目次
総特集 ASEAN諸国における健康と環境
草の根からの共同体実現にむけて
[総特集にあたって]市民生活のガバナンスと地域統合の可能性 猪口 孝・窪田 悠一
[座談会]ASEAN統合二〇一五ビジョンと日本のASEAN研究の課題 伊東 利勝・清水 展・徳田 安春・山影 進・猪口 孝(司会)
[第Ⅰ部]ASEANバロメータからみた健康と環境
生活の質――政策理念と現状 山本 卓
統計資料からみた環境問題の現状 坂口 淳
環境意識とその規定要因 笹岡 伸矢
環境問題と財政連邦制に対する人々の意識
――人々はどのレベルの行政機関が環境問題に取り組むべきだと考えているのか? 藤井 誠二
[第Ⅱ部]フィールド調査から浮かびあがるコミュニティのガバナンス
参加を通じた廃棄物管理の環境ガバナンス
――フィリピンにおける近年の取り組みを中心に ヴェラ・アティエンザ
地域住民による土地・森林利用の実態とその変遷
――ラオス・サワンナケート県の丘陵地の村落の事例 百村 帝彦
高齢化するアジアと蔓延する糖尿病への対策
――フィールド医学の現場から 松林 公蔵
タイの生活保障におけるコミュニティの位置づけをめぐって 河森 正人
『地域研究』12巻1号 特集へのコメント

定価:2400円+税 A5判 212頁
ISBN978-4-8122-1302-5
『地域研究』 Vol.12 No.2
(2012年3月30日刊行)
概 要 目次
総特集 地域研究方法論
[特集にあたって]新しい地域研究をめざして(山本博之)
[第Ⅰ部]大学院で学ぶ/教える地域研究
想定外に対応する「地域の知」(山本博之)
現場の悩み30問:何を考え、どう伝えるか(山本博之)
(地域研究とは?/フィールドに入る/文献を読む/論文を書
く/いろいろな地域研究/研究対象との関わり/異分野とどこ
が違うか/異業種とどう協力するか/地域研究の広がり)

[第Ⅱ部]地域研究の牽引者たちからのメッセージ
中南米(遅野井茂雄)/北米(油井大三郎)/東アジア(国分
良成/高橋五郎)/東南アジア(宮崎恒二)/南アジア(脇村
孝平)/中東・イスラーム(酒井啓子/臼杵陽)/アフリカ(峯
陽一/島田周平)/ヨーロッパ(森井裕一/庄司克宏)/東欧・
スラブ(家田修/伊東孝之)/通地域(中村安秀/井上真)

[第Ⅲ部]新しい地域研究をめざして
 先行研究をどう読むか:東南アジアのナショナリズム論を例として (山本博之)
 自然科学分野の地域研究:地域情報の限定性を克服するために
(柳澤雅之)

 「地域を突き抜ける」地域研究:コミュニティの可能性(田原史起)
 ヨーロッパ地域研究の有効性と諸課題(小森宏美)
 ディシプリンと地域研究:比較政治学の視点から(久保慶一)
 災害・紛争と地域研究:スマトラ沖地震津波における現場で伝わる知(西芳実)
 情報技術と地域研究:コンピュータのなかのアフリカを事例に(阪本拓人)
第1回地域研究コンソーシアム賞 受賞者発表

定価:2400円+税 A5判 231頁
ISBN978-4-8122-1179-3
『地域研究』 Vol.12 No.1
(2012年3月28日刊行)
概 要 目次
特集1 中東から変わる世界
[特集にあたって]地域をつなぎ 世界のいまを捉える(山本博之)
[座談会]まなざしの焦点としての中東(旭英昭・家田修・臼杵陽・国末憲人・西芳実)
[第Ⅰ部]「アラブの春」にいたる流れと世界への波及
[特集にあたって]地域間比較で見た中東の政変(家田修)
アラブ諸民衆革命における展開過程の相違を何で説明するか(酒井啓子)
中東・北アフリカにおける政治変動の客観的要因と主観的要因:
他地域との比較の観点から(恒川惠市)
南から見た「ジャスミン革命」:民主化運動はサブサハラ・アフリカに波及するか?(武内進一)
前衛なき革命:東南アジア政変と中東(藤原帰一)
旧ソ連諸国が危惧する第二の「色革命」(廣瀬陽子)
「蘇東波」の20年後に襲った「中東波」:中国の政治社会への影響(高原明生)
[第Ⅱ部]「アラブの春」に見る軍・宗教・メディア:地域間比較から
[特集にあたって]「アラブの春」のわかりにくさを解きほぐす(西芳実)
政変を比較する:インドネシアの1998年政変とチュニジア・エジプトの政変(増原綾子)
エジプト革命以後の新体制形成過程における軍の役割(鈴木恵美)
「1月25日革命」後のエジプト政治とムスリム同胞団(横田貴之)
変わるインドネシアのイスラーム地図(見市建)
パレスチナにおける社会運動とインターネット利用:2011年 「アラブの春」とフェイスブック上での抗議運動の展開(錦田愛子)
越境する興奮、越境しない世界観(髙岡豊)
特集2 ヨーロッパの規範と国民国家の歴史認識
[特集にあたって]ヨーロッパの歴史的記憶の作用と反作用:フィンランド、エストニア、ユーゴスラヴィアの歴史像の中の戦争、民族、国 家(小森宏美)
フィンランドにおける内戦認識の変遷(石野裕子)
体制転換と「物語」のフレイム:エストニアのソヴェト化をめぐるいくつかのフレイム(小森宏美)
旧ユーゴスラヴィア諸国と第二次世界大戦をめぐる歴史認識(石田信一))

定価:2400円+税 A5判 267頁
ISBN978-4-8122-1178-6
『地域研究』 Vol.11 No.2
(2011年3月31日刊行)
概 要 目次
総特集 災害と地域研究
   [総特集にあたって]災害と地域研究:流動化する世界における新たなつながりを求めて(山本博之)
   [座談会]災害研究の新しい視座をめざして:国際社会・国家・コミュニティ(林勲男・山影進・伊東利勝・西芳実・市野澤潤平・山本博之)
特集1 災害がひらく社会
   [特集にあたって]災害がひらく社会:スマトラの経験を世界に(西芳実)
   災害対応の地域研究:被災地調査から防災スマトラ・モデルへ(山本博之)
   スマトラでの学びをハイチへ:緊急人道支援の現場から(山本理夏)
   社会の流動性と防災:日本の経験と技術を世界に伝えるために(牧紀男)
   災害からの復興と紛争からの復興:2004年スマトラ沖地震津波の経験から(西芳実)
特集2 災害がむすぶ世界
   [特集にあたって]災害から地域を見る:タイ南部におけるインド洋津波の微視的描写(市野澤潤平)
   宗教実践にみるインド洋津波災害:タイ南部ムスリム村落における津波災害とグローバル化の一断面(小河久志)
   創られた災害:洪水神話から出来事としての〈津波〉へ(鈴木佑記)
   プーケット復興委員会の熱い夏:インド洋津波後のプーケット在住日本人の経験におけるリスクと孤独(市野澤潤平)
 
定価:2400円+税 A5判 192頁
ISBN978-4-8122-1116-8
 
『地域研究』 Vol.11 No.1  
(2011年3月31日刊行)
概 要 目次
特集1 金門島研究―その動向と可能性
  [特集にあたって]地域研究の対象としての金門島(川島真)
  [座談会]金門島研究の魅力と課題(陳来幸・貴志俊彦・川島真)
  僑郷としての金門:歴史的背景(川島真)
  軍事化・記憶・金門社会:1949~1992年(マイケル・スゾーニ)
  国家、地方社会とジェンダー政策:戦地金門の女性の役割およびイメージの再現(江柏●/マイケル・スゾーニ)
特集2 メディエーションとしての地域研究
  [特集にあたって]プラクシス・行動のための知識(阿部健一)
  学びあいのメディアとしての映像記録:中スラウェシの山村トンプにおける実践から(島上宗子)
  「Iターン」生活から考える都市:農村交流と農村調査(石山俊)
  国際協力でのメディエーション:研修を豊かにするために(北田多喜)
 
定価:2400円+税 A5判 224頁
ISBN978-4-8122-1115-1
 
『地域研究』 Vol.10 No.2
(2010年3月31日刊行)
概 要 目次
特集1 社会主義における政治と学知―普遍的イデオロギーと社会主義体制の地域化
  [特集にあたって]学知はソ連体制をどう構築したか?:自然科学、歴史学、建築学、地理学を手がかりに(青島陽子)
  [座談会]永遠の社会主義:ロシア・ベトナム・中国・中東から問い直す(青島陽子・青山弘之・亀山郁夫・古田元夫・田原史起・家田修)
  自然科学、哲学、国際主義:エルネスト・コーリマンの生涯をめぐって(金山浩司)
  支配者の歴史を描く:ソ連の自国史像にみる植民地支配の描写の変遷(立石洋子)
  ユーラシアの地政学としてのソヴィエト建築学:モスクワ、ノヴゴロド、北京(池田嘉郎)
  多民族領域帝国ソ連における地理学と空間・地域認識:戦後スターリン期を中心に(地田徹朗)
特集2 南アジアの手工芸と開発―日本と南アジア生産者の関わりを研究者と実践者の「対話」を通して考える
  [特集にあたって]なぜ手工芸と開発なのか(金谷美和)
  職人の支援と文化遺産の保護:インドにおける手工芸開発の変遷(中谷純江)
  インド手工芸開発と企業家的生産者の誕生:インド西部カッチ地方、職能集団による更紗生産の事例より(金谷美和)
  「カラムカリ・アーティスト」を名のる女性製作者の誕生:南インド、カラムカリ製作現場における手工芸開発の影響(松村恵里)
  NGO商品を作らないという選択:インド西部ラバーリー社会における開発と社会変化(上羽陽子)
  カンタ刺繍にみる文化とグローバル商品の生産:文化を継承するNGO(五十嵐理奈)
  実践の現場から(金谷美和)
 
定価:2400円+税 A5判 293頁
ISBN978-4812210130
 
『地域研究』 Vol.10 No.1
(2010年1月29日刊行)
概 要 目次
特集 越境と地域空間―ミクロ・リージョンをとらえる
  [特集にあたって]越境者とミクロ・リージョンの創出(王柳蘭)
  第I部 コミュニケーションと地域の接合
   ミクロ・リージョンとしての移民社会と「本国」:「場」の生成による地域(園田節子)
   「移動」が生み出す地域主義:今日のチベット社会にみるミクロ・リージョナリズムと汎チベット主義(山田孝子)
   ムスリム・アイデンティティの再構築と越境空間の生成:在北タイ中国系雲南系ムスリムと故地とのつながり(王柳蘭)
  第II部 越境の論理と秩序
   再生/越境する寺院ネットワークが支えるボン教の復興:中国四川省、シャルコク地方の事例を中心に(小西賢吾)
   東北タイにおける女性の「出稼ぎ」と母役割:送り出し地域からみたグローバル化時代の移動の動態(木曽恵子)
   マニラにおけるフィリピン・ムスリムの婚姻実践とマリッジ・スケープ(渡邉暁子)
   ラオス・ルアンパバーンのベトナム人:度重なる政変下におけるミクロ・リージョンの創出と維持(比留間洋一)
   越境を支える制度と実践:北ラオス村落社会における出家行動の変遷と〈地域〉の再編(吉田香世子)
【論文】ミサイル防衛とグリーンランド:「チューレ問題」から「イガリク協定」締結へ(高橋美野梨) 

定価:2400円+税 A5判 197頁
ISBN978-4812210017
 

『地域研究』 Vol.9 No.1
(2009年3月31日刊行)
概 要 目次
総特集 アフリカ―〈希望の大陸〉のゆくえ
  [総特集にあたって]内と外からみたアフリカとアフリカ研究の現在(遠藤 貢)
  [座談会]アフリカの変容:都市・農村から国家まで(落合雄彦・島田周平・高橋基樹・松田素二・遠藤 貢〔司会〕)
特集1 変貌するアフリカ
  アフリカ独立50年を考える:アフリカ現代史の書きかえに向けて(川端正久)
  「移行期」のスーダン政治:南北和平・民主化・ダルフール危機(栗田禎子)
  暴力化した「キクユ嫌い」:ケニア2007年総選挙後の混乱と複数政党制政治(津田みわ)
  ジンバブウェのクレプトクラシー体制とそのメカニズム:2000~08年(井上一明)
  ナイジェリア都市部における移民と王制:ポスト植民地時代のアフリカにおける伝統的権威者の象徴的価値(松本尚之)
特集2 アフリカをみる世界の目
  アフリカの紛争解決に向けて:国際社会の関与とアポリア(武内進一)
  フランスからみたアフリカ:サルコジ大統領のダカールでの演説より(加茂省三)
  マラウイの対中国交樹立:なぜ中国を選ぶのか(川島 真)
  ウガンダの分権化と貧困削減:ドナーの視座の制約(笹岡雄一)
  アフリカ問題と日本(片岡貞治)
特集3 日本に息づくアフリカ
  中古自動車業を生きる滞日アフリカ人の生活動態:カメルーン人の生活戦略と母国の政治社会状況(和崎春日)
  盛り場「六本木」におけるアフリカ出身就労者の生活実践:快適な空間のためのコミュニティへの道のり(川田 薫)
  結婚、移住してガーナを生きる日本の女性たち(若林チヒロ)
[付表1] アフリカ重要事項 年表
[付表2] アフリカ基本統計データ

定価:2400円+税 A5判 315頁
ISBN978-4812209219
 

『地域研究』 Vol.8 No.1
(2008年3月刊行)
概 要 目次
特集1 リージョナリズムの現在―国民国家の内と外で
  [座談会]国民国家とリージョナリズム:地域統合を比較する(家田修、臼杵陽、遠藤貢、押川文子、川島真、村上勇介、山影進、(司会)山本博之)
  [特集にあたって]「地域の文化」を求める人々(山本博之)
  プラナカン性とリージョナリズム:マレーシア・サバ州の事例から(山本博之)
  「領域性」と地域:イタリアにおける地域開発と公的金融からの接近(伊藤武)
  ベルギーの連邦化の危機:ヨーロッパ化と多極共存型民主主義の観点から(若林広)
  地域アイデンティティの形成:エストニアの場合にみる功罪(小森宏美)
  2006年アチェ統治法の意義と展望:マレー世界におけるリージョナリズム(西芳実)
  細分化する地域主義とその後のポリティクス:民主化・分権化後のインドネシアから(岡本正明)
特集2 「正しい左派」と「誤った左派」のあいだで揺れるラテンアメリカ――最近の選挙過程の事例分析
  [特集にあたって]ポスト・ワシントンコンセンサス期を迎えたラテンアメリカの新たな模索(村上勇介)
  2006年メキシコ連邦選挙の分析:民主主義の揺らぎと選挙結果をめぐる対立の構図(高橋百合子)
  2005/06年チリ大統領・議会選挙:選挙制度がもたらした政治構図とコンセルタシオン政権持続の意味(浦部浩之)
  ペルーの2006年選挙の分析(村上勇介)
 
定価:2400円+税 A5判 226頁
ISBN978-4-8122-0826-7 C3030
 

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