公開ワークショップ 開催のお知らせ
「南アジアにおける学校教育と職業の接続―人々の期待に経済発展は答えているか?」
日時:2011年10月22日(土曜日)、23日(日曜日)
会場:広島大学大学院文学研究科(東広島キャンパス) B204大講義室
インドの目覚ましい成長の鍵として、「教育」に関心が集まっています。学歴を通じた社会経済的な上昇への期待は、農村部や低所得層など、いままで教育の周辺の置かれていた人々の間でも、確実に高まってきました。しかし、一部のエリート教育機関出身者のグローバルな雇用市場への進出が喧伝される一方で、人口の大半を占める政府系学校や非エリート校出身者の就学と雇用の関連については、まだ十分に解明されているとは言い難く、その格差や社会移動に与える影響の理解も錯綜している状況にあります。
本ワークショップは、雇用市場に関心をもつ経済研究者、教育の浸透と制度的発展に注目する教育学研究者が連携して、具体的な事例をもとに現代インドの教育と雇用の関連を検討しようとするものです。このテーマに関心をもつ複数のプロジェクトの共催により、公開で開催します。
プログラム(2011.9.06現在)
10月23日(土曜日)13:30-17:30
趣旨説明 押川文子(京都大学地域研究統合情報センター)
報告1 村山真弓 (日本貿易振興機構アジア経済研究所)
「教育と雇用のインターフェイス:デリー低所得地域の若者調査から」
報告2 木曽順子(フェリス女学院大学)
「インフォーマル・セクターにおける労働とモビリティ:アフマダーバード調査報告を中心に」
報告3 弘中和彦(九州大学名誉教授)
「21世紀インドのk表幾政策における卓越性追求の構造的特質」
10月24日(日曜日)10:00-16:10
報告4 宇佐美好文(東京大学・TINDAS)
「NSS64次雇用失業調査にみる教育と就業」
報告5 柳澤 悠 (東京大学名誉教授)
「南インド村落の30年:職業と教育の変化を中心に」
報告6 日下部達哉(広島大学)
「バングラデシュ農村における進路選択―近郊農村と兵器農村の比較」
報告7 佐々木 宏(広島大学)
「北インド地方都市における高等教育修了者の就業」
総括コメント 岡橋秀典(広島大学)