1. ホーム
  2. イベント一覧
  3. 地域研究とキャリアパス――地域研究者の社会連携を目指して(最終ワークショップ)

2012/02/19 地域研究とキャリアパス――地域研究者の社会連携を目指して(最終ワークショップ)

2011年度地域研究コンソーシアム「地域研究次世代ワークショップ」
地域研究とキャリアパス――地域研究者の社会連携を目指して
(最終ワークショップ)

いま、地域研究者のキャリアパスのあり方が問題となっています。それは、例えば、大学や大学院で地域研究を学んだ人たちの就職問題としてあらわれています。しかし、地域研究者のキャリアデザインを考えるには、大学における就職ポストの問題だけでなく、社会における地域研究の役割、ひいては社会における学術研究や大学・大学院の機能の変化などの問題も視野に入れる必要があります。
東日本大震災以降、地域研究のみならず学術研究が社会にどう役立つのかが厳しく問われています。その一方で、官公庁や民間企業の多くは自前で人材を育成する余力がなくなり、大学・大学院が職業人の養成機関としての機能を強く期待されているという現実があります。官公庁や民間企業では人材のアウトソーシングが進み、その受け皿として新しい就職の形態も生まれています。NGO、国際機関、ソーシャル・ビジネスなど新しい就職の場が生まれていることと、「すぐに使える人材」「ピンポイントで役に立つ人材」が求められていることは、表裏の関係にあるといえるでしょう。
一口に地域研究者といっても、対象地域、専門・関心、所属先などによって状況はそれぞれ異なります。地域研究者のキャリアデザインの課題を考える上では、対立点を見つけようとするのではなく、地域や専門や所属先の違いを越えて状況を共有し、それぞれの立場で見えているものを持ち寄って全体像を把握することが大切です。このワークショップがそのようなネットワークづくりの端緒となることを願っています。関心のある方ならどなたでもご参加いただけます。ふるってご参加ください。



日時 2012年2月19日(日) 14時~18時
会場 上智大学中央図書館8階L-821会議室
プログラム
司会 西芳実(地域研究コンソーシアム社会連携部会長/京都大学地域研究統合情報センター・准教授)
◆14:00-14:10
 趣旨説明 日下部尚徳(大阪大学大学院人間科学研究科・博士課程)
◆14:10-15:30 次世代研究者からの報告
岡野英之(大阪大学大学院人間科学研究科・博士課程)
水野崇(九州大学大学院比較社会文化研究院・博士課程)
中嶌哲平(北海道大学大学院文学研究科歴史地域文化学専攻・博士後期課程)
内山明子(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・博士課程)
堀場明子(上智大学アジア文化研究所・客員研究員)
岩坂将充(東京外国語大学/日本学術振興会・特別研究員)
伊藤未帆(東京大学社会科学研究所/日本学術振興会・特別研究員)
坂口可奈(早稲田大学大学院政治学研究科・博士課程)
◆15:30-15:50 休憩
◆15:50-16:50 コメント
木村自(大阪大学大学院人間科学研究科・助教)
越野剛(北海道大学スラブ研究センター・助教)
木村大治(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・准教授)
久保慶一(早稲田大学政治経済学術院・准教授)
清水剛(東京大学大学院総合文化研究科・准教授)
山本博之(地域研究コンソーシアム運営委員長/京都大学地域研究統合情報センター・准教授)
◆16:50-17:50 討論
◆17:50-18:00 閉会 

主催
地域研究コンソーシアム・社会連携部会/地域研究方法論研究会
京都大学地域研究統合情報センター・地域研究方法論プロジェクト
大阪大学大学院人間科学研究科・グローバル人間学専攻
九州大学大学院比較社会文化研究院
九州大学全学教育改善・実施組織
北海道大学スラブ研究センター
上智大学アジア文化研究所
上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科地域研究専攻

※地域研究コンソーシアムの社会連携部会では、地域研究者のキャリアデザインと社会連携について考えるキャリアデザイン・プロジェクトを進めています。
※地域研究コンソーシアムの地域研究方法論研究会は、国内の地域研究機関を訪問して、地域研究者が抱える課題を共有し、解決の方法を探るワークショップを実施しています。
今年度の開催日程は次の通りです。2011年12月10日(大阪大学)、2012年1月29日(九州大学)、2月4日(北海道大学)、2月7日(京都大学)、2月19日(上智大学)
※このワークショップは、地域研究コンソーシアム(JCAS)の公募プログラム採択企画である次世代地域研究ワークショップとして実施されます。