日時:2014年9月12日(金) 12:30~19:30
場所:京都大学稲盛財団記念館
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使用言語:日本語(ポルトガル語の通訳あり)
参加費無料(事前登録不要)
共催:NPOグルーポ・インズィンガ・カポエィラWS実行委員会
京都大学地域研究統合情報センター(CIAS)
地域研究コンソーシアム(JCAS) 「地域研究次世代ワークショップ・プログラム」
京都大学学際融合教育推進センター(分野横断プラットフォーム構築企画)
JCAS社会連携「女性地域研究者のライフ・キャリアネットワークプロジェクト」
NPO平和環境もやいネット ほか
後援:駐日ブラジル大使館
カポエィラの実演:
時間:12:30~13:00
場所:稲盛財団記念館中庭(雨天の場合はエントランスホール)
ワークショップ:
時間:14:00~16:30
場所:稲盛財団記念館3F大会議室
講演者:
・ホザンジェラ・アラウージョ(バイーア連邦大学教育学部准教授)
・パウラ・バヘット(バイーア連邦大学社会学部准教授)
コメンテーター:
・宇野邦一(立教大学現代心理学部名誉教授)
・輪島裕介(大阪大学大学院文学研究科准教授)
・ウスビ・サコ(京都精華大学人文学部長・教授)
司会:
・福田宏(京都大学地域研究統合情報センター助教)
パフォーマンス(Roda de abertura):
時間:18:30~19:30
場所:稲盛財団記念館3F大会議室
趣旨:
世界各国で盛んに行われているブラジルの伝統芸能カポエィラは、女性や人種等を巡る抵抗と解放の過程で、民主的なブラジル社会を作り上げる一助となってきた。
カポエィラはアフリカ起源の楽器が奏でる音楽に合わせて行われ、戦い、遊戯、踊りの要素が混ざり合う芸能である。これは16世紀の奴隷制時代にアフリカからブラジルに連行されてきた黒人たちが作り上げたという歴史的背景がある。かつては奴隷が集い、団結力を育むものとして支配者から危険視され、政治的な思想統制の思惑に従い、法律で禁止された時代もある。
またカポエィラは男性の芸能という社会通念があり、女性が男性と同等の身体表現をすることに対する偏見は内部からも強く、女性の参加は長年認められなかった。こうした偏見の打開と、より公平な環境の構築が現在、実践を通して試みられている。本企画で扱うカポエィラ・アンゴーラは最もアフリカの起源に近く、伝統的であるとされるカポエィラの流派である。
今回、グルーポ・インズィンガを率いる指導者三名(そのうち、カポエィラ師範でもある女性研究者が二名)を招聘し、この芸能の継承と実践を通して、ブラジルが抱える社会問題にどのように向き合ってきたかを学び、更に比較の視点から日本社会に生きる我々の問題意識も再考したい。なお、これは女性研究者らが本国で携わる「人種関係、文化、および黒人アイデンティティにおける教育と研究プロジェクト」や「女性学学際研究センター」での活動にも関連する。カポエィラの実践を例に、それが自己のアイデンティティのみならず所属する共同体/コミュニティのアイデンティティの再獲得と再評価にどのように繋がっていくのかを考察する。
リンク:
関連イベントおよび詳細情報については以下をご参照ください。
・地域研究コンソーシアム(JCAS)
・Grupo de Capoeira Angola Nzinga