ムダと考えられるものやフォーマルな世界に当てはまらないものも、違った角度
からとらえると意味を持つことがある。市場原理にもとづく経済性、合理性だけで
は了解しえない価値が交換され、共有されていく動きや、近代化のなかで見捨て
られた世界観が再び結びあう世界、こうした矛盾と多様性が混交するなかでムダ
はあらたな魅力を放つ。「豊かなムダ」と「貧しいムダ」がせめぎあう中で私たちは
地域研究から何を発見しえるのか。またその学術的営みは、私たちの日常の暮
らしのなかにどういった問題をつきつけるのか。本ワークショップでは、ムダがもつ
魅力とその潜在性について、空間、資源、宗教実践、制度から多面的な光をあて
ていく。
ワークショップポスターはこちら
【日時】
10月21日(火)午後3時から5時半
【場所】
京都大学稲盛財団記念館2階セミナー室213室
【テーマ説明】
王柳蘭(京都大学白眉センター、地域研究統合情報センターCIAS)
大石高典(総合地球環境学研究所)
【発表者】
1.岡田勇(京大CIAS)「なだれ込む中古車はムダか?
―今日のボリビアにおける違法性と合法性」
2.和崎聖日(京大CIAS)「旧社会主義・世俗国家でシャリー
アはムダか―ウズベキスタンにおける婚姻を事例として」
3.濱田信吾(総合地球環境学研究所)「雑魚と食の生態学」
4.アンドレア・フローレス・ウルシマ・京大CIAS)「Death
and Life of Modern Cities: What is Vital to Cities and
Regions in Japan of the High Growth Period?」
【コメンテーター】
阿部健一(総合地球環境学研究所)
(問い合わせ先 王柳蘭 wliulanアットcias.kyoto-u.ac.jp)
*アットを@に変えて下さい。