主催:日本学術振興会 科研費 25244027 助成事業、NIHU現代中国地域研究東洋文庫拠点
協力:一般財団法人日本カメラ財団
日時:2016年12月18日(日)13時~17時
会場:JCIIビル6階会議室
内容:
JCIIフォトサロンでは、来る2016年11月29日(火)から12月25日(日)まで「秘蔵写真 伝えたかった中国・華北――京都大学人部科学研究所所蔵華北交通写真」を開催します。
この展示に合わせて、下記の要領でシンポジウムを開催いたします。近年になって京都大学人文科学研究所で所蔵していることが判った「華北交通写真」(1937年から1945年にかけて撮影された約35,000枚の弘報用ストックフォト)を基に進展した研究成果について、『京都大学人文科学研究所所蔵 華北交通写真資料集成』(国書刊行会、2016年10月刊行予定)の執筆者12名が登壇します。戦中の中国華北地方を読み取る最新の知見発表が期待されます。
司会:貴志俊彦(京都大学)
開催のあいさつ/石川禎浩(京都大学)
1.満洲・華北の写真事情と「華北交通写真」/白山眞理(日本カメラ博物館)
2.加藤新吉と京大人文研/菊地暁(京都大学)
3.日中戦争と華北交通の時代/貴志俊彦
4.資源輸送力の形成と石炭搬出ルート/萩原充(釧路公立大学)
5.占領地の鉱工業と華北地方の交通事情/富澤芳亜(島根大学)
6.宣撫官と愛路運動/太田出(京都大学)
7.「扶輪学校」の設置とその目的/山本一生(上田女子短期大学)
8.〈支那〉観光イメージの希求と発信/瀧下彩子(東洋文庫)
9.日中戦争期の史跡調査から/向井佑介(京都府立大学)
10.日本の「回教工作」と中国ムスリム表象/松本ますみ(室蘭工業大学)
11.中国共産党の華北イメージ/梅村卓(茨城大学)