地域情報学プロジェクト研究会「シーズとニーズ-情報学と地域研究の融合」
日時
2017年2月9日(木)15:00~17:45
場所
京都大学稲盛財団記念館2階213号室(アクセス)
趣旨
工学の一分野としての情報学は、新しい技術や考え方の発見が新しい分野の開拓につながる。シーズを見出すこと、シーズを蒔いておくことが、将来の新しい技術の芽吹きに重要なきっかけとなる。一方、現地社会を対象とした地域研究では、今そこにある課題の解決を通じて、その歴史的経緯を理解して現状を打破し、将来を構想するための礎とする。ニーズを適切な形で見出すこと、ニーズを基にして、他地域への適応や将来の地域社会の構想につながるよう、解決の道筋を考えることが重要である。情報学と地域研究を融合しようする試みである地域情報学では、シーズとニーズの発想の間にある差が、時に、融合の際の大きな障壁となる。本研究会では、それぞれの分野での融合の試みを通じて、シーズとニーズの接合を考える。実際の研究活動では、シーズだけでもニーズだけでも研究は完了しない。また、シーズの発想とニーズの発想を別々にしていたほうが、思いもよらない成果につながることもあろう。シーズとニーズを接合するというアイデアは、情報学、地域研究、地域情報学のそれぞれの分野にどの程度、メリットとデメリットがあるのかを考える。
プログラム
15:30~15:40 趣旨説明(柳澤雅之・京都大学東南アジア地域研究研究所)
15:40~16:25 「デジタルアース・人工知能技術におけるシーズとニーズの関係」
渡邉英徳・首都大学東京システムデザイン研究科
16:25~17:10 「将来/現在のニーズに対するデジタルアーカイブの視点(仮)」
亀田尭宙・京都大学東南アジア地域研究研究所
17:10~17:45 総合討論
18:00 懇親会
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