2015年5月28日、「ポール・バークレー×中山大将 ジョイント・ワークショップ」が開催されました。
招聘外国人学者として地域研に滞在されたポール・バークレー教授(米国ラファイエット大学)の滞日研究成果報告、ならびに2015年度より地域研に着任した中山大将助教の研究紹介が行われました。
バークレー教授の報告は、”Picture Postcards as Historical Evidence: Comparisons and Connections in Taiwan, Karafuto and Korea under Japanese Rule, 1900-1945” (歴史資料としての絵葉書:日本統治下の台湾・樺太・韓国の比較研究および共通点をめぐって)と題し、滞日期間中に収集した絵葉書や写真帳、教科書上の図版などを基に、それらが表象するものだけではなく、それらのイメージの伝播と再生産構造にまで迫るものでした。
中山助教の報告「帝国/植民地史研究から境界地域史研究へ―サハリン島史研究から再考する東アジア近現代史」は、自身のサハリン樺太史研究を基に東アジア近代史を境界地域史の観点から問い直す枠組みを提起しました。
いずれも東アジア史近現代史研究、東アジア地域研究に新たなアプローチの可能性を示唆するものでした。
【参考情報】
開催日時: 2015年5月28日(木)15:00-18:00
開催場所: 京都大学地域研究統合情報センター セミナー室
プログラム:
報告1:Paul Barclay (Lafayette College, USA)
“Picture Postcards as Historical Evidence: Comparisons and Connections in Taiwan, Karafuto and Korea under Japanese Rule, 1900-1945”
(歴史資料としての絵葉書:日本統治下の台湾・樺太・韓国の比較研究および共通点
をめぐって)
報告2:中山大将(京都大学地域研究統合情報センター)
「帝国/植民地史研究から境界地域史研究へ―サハリン島史研究から再考する東アジア近現代史」
ディスカッション
企画者氏名:原正一郎、貴志俊俊彦
主催:京都大学地域研究統合情報センター
参加者:12名