日時:
3月25日(金) 13:00-18:00
場所:
東京大学本郷キャンパス 史料編纂所大会議室(福武ホール地下1階)
共催:
東京大学空間情報科学研究センター(CSIS)
趣旨:
時空間という切り口でデータを整理・分析する地域情報学や空間情報科学は、地域の知を情報として表現するにあたって大きな役割を担うことが期待される。これら学際的な性質を持った情報科学の実践においては、データの取得や分析の段階だけでなく、分析結果の評価にも分野を超えた協働が本来不可欠である。しかし、扱うデータ量が膨大なだけでなく、文書や非文字資料など、さまざまな種類のデータを扱うため、分析結果の妥当性について、分野を超えた評価が難しくなっている。
データ量が膨大なビッグデータの分析では、得られた結果の妥当性 を個別に地域の専門家の目で判断することが難しいし、数学的処理に工夫を要する文書や非文字資料の分析結果の妥当性についても、複雑な処理を経た分析結果を他の分野の専門家が判断することは困難が伴う。
本研究会では、人文社会科学のデータや地理空間データを題材にして、分析結果が単に情報学の技術を適用しただけの結果なのではなく、得られた結果が当該分野における妥当性を持つためにどのような工夫がありうるのかについて議論する。
参加申し込み:
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(当日参加も可能ですが、こちらから事前登録されるとスムーズです)
プログラム:
各発表は 発表 20分、議論 20分 の40分
12:30 開場
13:00 開会の辞、趣旨説明
13:10 藤原 直哉(東京大学CSIS)「人流データを用いた感染症数理モデルの、エラーに対する頑健性」
13:50 川口 洋(帝塚山大学)「明治8(1875)年の足柄県における種痘の普及:希少史料から歴史像・地域像・民衆像を提案する道程」
14:30 早川 裕弌(東京大学CSIS)「地考古学現場における高精細計測の最新動向と景観復元の試み」
15:10 休憩
15:25 桐村 喬(東京大学CSIS)「小地域統計による長期的な都市内部構造の変化の分析」
16:05 柳澤 雅之(京都大学CIAS)「地域情報学の読み解き-発見のツールとしての時空間表示とテキスト分析」
16:45 休憩
17:00 コメント
17:15 パネルディスカッション
17:55 閉会の辞
18:00 終了
司会:亀田 尭宙(京都大学)
コメンテーター:原 正一郎(京都大学)、小口 高(東京大学)
※終了後、関係者で打ち合わせを行います。(~21:00)
※本研究会は複合共同研究ユニット「「地域の知」の情報学―時間・空間・語彙に注目した地域情報学の展開―」のイベントとして行われます。