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2012/06/07 「アジア歴史地理情報学会」(ANGIS-JAPAN)設立と参加の呼びかけ

「アジア歴史地理情報学会」(ANGIS-JAPAN)設立と参加の呼びかけ

近年、GIS(Geographical Information System/Science:地理情報システム)をベースにした歴史分析―歴史地理情報学(Historical GIS)の成果が現れ始めています。歴史地理情報学とは、簡単に言えば、歴史上の動き、出来事、変化の分析を空間と連関させて分析するものです。もちろん、これまでも空間が重視されてきましたが、特に歴史地理情報学と言う場合、変化や状況を点・線・面で表現される空間に落とし、歴史変化を分析するものを指しているようです。近年は、さらにそれを時間軸でも表現する試みがなされてきています。また、歴史地理情報学では、一般に情報を緯度・経度とリンクさせるため、過去の歴史の中で記録されてきたさまざまな情報が、同一のフォーマットで蓄積されるという特徴もあります。歴史学の中では、まだごく一部の研究者の間でしか使われていませんが、
今後急速に普及することは間違いないように思われます。
しかし、これに関して、大きく三つの問題があります。第一は、歴史地理情報学の成果が乏しく、歴史学にどのように貢献するのかが実感できない点です。
第二は、成果を生み出すための下準備に時間と労力がかかり、またそうして作成したデータベースへの学術的評価が低く、貴重な情報が失われていくことです。第三は、有効かつ効率よく利用するためのGISインフラが整っておらず、歴史地理情報学への参入障壁が高いという点です。こうした状況が続いているため、極めて大きな可能性を秘めているにも関わらず、研究がなかなか進展しないという現実があります。
このような歴史地理情報学のための研究インフラに関して、日本や東アジアの一部を除くアジア諸地域に関する状況は極めて貧しいものであり、研究体制の整備が焦眉の課題だと思います。
今回呼びかけ致しますのは、アジア諸国の研究者と連携しながら、アジアでの歴史地理情報学の研究体制の整備と研究の進展を図る本学会の創設に参加頂けないかというものです。具体的には、次のような体制、活動を考えております。

 名称は、和名を「アジア歴史地理情報学会」、英文名をANGIS-JAPAN(Asian Network for GIS Studies – Japanの略称)とする。対象はアジアとし、分野とし
ては歴史学を中心に、地理学や地域研究などを対象とする関連領域の研究者・院生等を会員とする。
 アジアの研究者と連携し、アジアを対象とした研究基盤の整備、研究活動の進展を図る。
 年1回、国際会議を開催し、同じく、英文による学会誌をウェッブで発行する。
 名簿、グループメール、ホームページを維持管理し、研究会開催を担当する事務局を設置する。事務局は、3年を単位として、会員の回り持ちとする。

以上が活動の目的と内容です。設立後、色々な問題にぶつかると思われますが、運営しながら必要な改善をしていけばよいと考えております。

趣旨に賛同下さり、是非参加頂きますよう、お願いする次第です。ご参加頂ける方は、下記の必要事項にご記入のうえ、事務局・連絡先まで御一報下さるようお願い申し上げます。
                                    
  2012年6月6日
呼びかけ人(五〇音順)
浅見泰司・江川ひかり・岡部篤行・加藤博・加納啓良・貴志俊彦・黒木英充・小
松久男・桜井由躬雄・柴山守・島田竜登・原正一郎・水島司・水野広祐

事務局・連絡先(東京大学文学部水島研究室) angisjapan*gmail.com (*→@に
変更して送信してください。)

(以下、返信部分)
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「アジア歴史地理情報学会」に参加します。

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