CIAS叢書サブシリーズ「災害対応の地域研究」の第5巻として、『新しい人間、新しい社会―復興の物語を再創造する』(清水展・木村周平編、京都大学学術出版会、2015年12月、400頁)が刊行されました。
CIAS叢書サブシリーズ「災害対応の地域研究」
出版社のHP
「災害対応の地域研究」プロジェクト
【目次】
はじめに―災害から新しい人間と社会の想像=創造へ(清水展・木村周平)
第一部 紡ぎ出す、読み替える
第1章 先住民アエタの誕生と脱米軍基地の実現―大噴火が生んだ新しい人間、新しい社会(清水 展)
第2章 現場で組み上げられる再生のガバナンス―既定復興を乗り越える実践例から(大矢根淳)
第3章 復興の物語を読み替える―スマトラの「標準の復興」に学ぶ(山本博之)
コラム1 居住の権利―住むことは生きること(たけしまさよ)
第二部 忘れる、伝える
第4章 神戸という記憶の〈場〉―公的、集合的、個的記憶の相克とすみわけ(寺田匡宏)
第5章 プーケットにおける原形復旧の10年―津波を忘却した楽園観光地(市野澤潤平)
コラム2 コミュニティ防災の決め手(鍵屋 一)
第6章 制度の充実と被災者の主体化―生活再建をめぐるせめぎあいの20年(重川希志依)
第7章 トルコ・コジャエリ地震の経験の継承―私の声が聞こえる人はいるか?(木村周平)
第三部 作り出す、立ち上がる
第8章 小さな浜のレジリエンス―東日本大震災・牡鹿半島小渕浜の経験から(大矢根淳)
第9章 アートによる創造的復興の企て―保険に支えられた移動/再建(大谷順子)
第10章 復興ツーリズム―震災後の新しい観光スタイル(山下晋司)
コラム3 被災者と外部者の間から見たボランティアツーリズム(内尾太一)
おわりに―被災とともに(木村周平・清水展)
「災害対応の地域研究」シリーズの結びにかえて