CIAS叢書サブシリーズ「相関地域研究」の第3巻として、『衝突と変奏のジャスティス』(谷川竜一・原正一郎・林行夫・柳澤雅之編著、青弓社、2016年3月)が刊行されました。
CIA叢書サブシリーズ「相関地域研究」は、京都大学地域研究統合情報センターの相関地域研究プロジェクトの成果を踏まえて刊行されます。
シリーズ既刊についてはこちらを参照
出版社の紹介ページ
〈目次〉
プロローグ 設計的視座から紡ぎ出す相関地域研究(谷川竜一/原正一郎/林行夫/柳澤雅之)
第1部 問題の場所から可能性の場所へ
第1章 モニュメントの読み解きからみる南米ペルー社会(村上勇介)
第2章 都市で村の首長を作る――カメルーン、バミレケ首長制社会を支える人々(平野〔野元〕美佐)
第3章 食と宗教――北タイに生きる中国系ムスリム(王柳蘭)
第4章 ポーズとフレーム――フィリピンの国民的物語の身体化(山本博之)
第5章 3.75度の近代――旧朝鮮総督府庁舎からみる建築設計の歴史的可能性(谷川竜一)
第2部 共存と調和の技法に向けて
第6章 産後の食物規制のオルタナティヴな捉え方――ラオスでの産後の食物規制の「生きられた経験」へのアプローチ(岩佐光広)
第7章 序列化する建材――インドネシアの恒久住宅(林憲吾)
第8章 コロンボ(スリランカ)下町での地域学習塾開設プロジェクト――日常のデザイン行為から地域居住環境を考える(山田協太)
第9章 多様性から読み解く地域像――ベトナム紅河デルタの自然と人の関わり(柳澤雅之)
第10章 生きている宗教と現代世界――東南アジア仏教徒社会からの考察(林行夫)
エピローグ ローカルからグローバルへ、グローバルからローカルへ(原正一郎)