CIAS叢書サブシリーズ「災害対応の地域研究」の第4巻として、『歴史としてのレジリエンス――戦争・独立・災害』(川喜田敦子・西芳実編著、京都大学学術出版会、2016年3月)が刊行されました。
CIA叢書サブシリーズ「災害対応の地域研究」全5巻は、京都大学地域研究統合情報センターの災害対応の地域研究プロジェクトの成果を踏まえて刊行されました。以下もあわせてご覧ください。
シリーズ既刊
出版社の紹介ページ
災害対応の地域研究プロジェクト
〈目次〉
はじめに――「歴史としてのレジリエンス」を考える(川喜田敦子)
第一部 革命後を生きる――コミュニティから亀裂を修復する
第1章 ベトナム北部農村の現代史――村から見た1945年飢饉・抗仏戦争・抗米戦争(古田元夫)
第2章 インドネシア9・30事件――犠牲者50年の痛み(倉沢愛子)
第3章 中国華北村落のレジリエンス――雨乞い復活を通して考える(石井 弓)
第二部 不条理を生きる――共通の敵を作らずに連帯する
第4章 諸帝国の周縁を生き抜く――台湾史における辺境ダイナミズムと地域主体性(若林正丈)
第5章 ナクバ〈以後〉を生きる――難民とパレスチナ問題(長沢栄治)
第6章 脆弱な土地に生きる――バングラデシュのサイクロン防災と命のボーダー(日下部尚徳)
第三部 科学技術と生きる――社会の災いとして認定する
第7章 「ヒロシマ」における回復の諸相――複数の当事者性をめぐって(川口悠子)
第8章 チェルノブイリ原発事故と記憶――ベラルーシを中心に(越野 剛)
第9章 赤泥流出と原発事故――東欧スラブ地域からレジリエンスを考える(家田修・セルヒー チョーリー)
おわりに――社会のレジリエンスを歴史に問う(西 芳実)