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地域研マレーシア映画データベースを活用した研究(h21)

過去の研究プロジェクト

地域研マレーシア映画データベースを活用した研究(h21)

地域研萌芽研究
代表: 山本博之(京都大学地域研究統合情報センター・准教授
共同研究員: 青山和佳(日本大学生物資源科学部国際地域開発学科・准教授)、David C.L. Lim(マレーシア・オープン大学・上級講師)、Danny Wong TZ(マラヤ大学・准教授)
期間: 平成21年6月1日~平成22年3月15日
目的:  地域研で公開準備が進められているマレーシア映画データベースは、公開禁止処分などによりマレーシア国内で流通していないものや、マレーシアの特定の民族・地域の間でのみ流通しているものなどを含め、総タイトル数(約900)の93%以上の映像資料をCDやDVDの形で所蔵しており、世界的にも有数のマレーシア映画資料となっている。このデータベースおよび映像資料を活用した研究を行う。文献調査やフィールド調査をもとに現地社会の諸問題とそれに対する現地社会の取り組みを明らかにした上で、マレーシアおよび近隣諸国における映画産業の状況及び取り上げる作品に対する国内外の反応などに関する調査を行い、これらの諸問題への取り組みの手段の1つとしての映画制作の現地社会における位置付けを明らかにする。
研究の意義:  地域研で公開予定のマレーシア映画データベースは、映像資料の現物を所蔵していることを除けば、インターネット検索などで得られる情報の範囲を大きく超えるものではなく、これを地域研究の情報資源とするには具体的にどのような方法があり得るかについて明確な了解はない。本研究は、映像を用いた地域研究にどのような方法があるのか、特にドキュメンタリー映像ではなく劇映画を用いた地域研究にどのような可能性があるのかを検討し、これを通じて地域研の公開するデータベースの地域研究の情報資源としての活用方法を考えるという意義がある。
期待される成果
将来の展開
について:
  映画データベースの地域研究の情報資源としての活用方法については、実際の研究を通じて可能性が浮かび上がることが期待される。
 本研究課題の来年度以降の展望については、現行の公募共同研究の複合ユニットと別に「CIASデータベースを利用した研究」(仮称)のような枠組を作り、そのなかで地域研が公開するデータベースを実際に利用した研究を進める体制を整えた上で、本研究課題のような研究プロジェクトが実施されることを期待する。
研究実施計画: ・ 2009年11月、京都大学でワークショップを行う
研究成果の
公開計画:
  2009年11月にワークショップを開催する。また、2010年度の刊行を目標に、ワークショップの成果をまとめた書籍の出版を進める。