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地域情報のデータベース化に関する研究(h19~h21)

過去の研究プロジェクト

地域情報のデータベース化に関する研究(h19~h21)

個別共同研究ユニット
代表: 貴志俊彦(神奈川大学経営学部・教授)
共同研究員: 相田満(国文学研究資料館アーカイブズ研究系・助教)、奥村英史(株式会社ヒューマンオーク・代表取締役)、桶谷猪久夫(大阪国際大学国際コミュニケーション学部・教授)、五島敏芳(国文学研究資料館・助教)、関野樹(総合地球環境学研究所・准教授)、柴山守(京都大学東南アジア研究所・教授)、内藤求(株式会社ナレッジ・シナジー・代表取締役)、林行夫(京都大学地域研究統合情報センター・教授)、原正一郎(京都大学地域研究統合情報センター・教授)
期間: 平成19年4月~平成22年3月
目的:  地域研究統合情報センターにおける地域研究資料のデータベース構築を念頭において,多様な地域研究資料を組織化する手法を地域研究者と情報学者の共同研究により実証的に推進し,その成果として時空間特性の注目した「資源共有化システム」を構築する。具体的な研究項目は以下の通りである。
・ 地域研究者による資料の収集・組織化・利活用の手法を情報学の視点から検討・モデル化する。その際に,フィールドワークなどで実際に収集された資料を素材とする。
・ 多様な形態の地域研究資料をデータベース化するための基本的なメタデータを設計する。設計の基礎として,アーカイブズ領域で普及しつつあるEAD(Encoded Archival  Description)を利用する。
・ 上記の成果に基づいて「資源共有化システム」の設計と試作を行う。
研究実施状況: -平成19年度-
 研究会の開催:第1回(5月7日:京都大学)、第2回(8月5、6日:アピカルイン京都)、第3回(12月15日:京都大学)、第4回(3月25日:京都大学)。
 いずれも複合研究ユニット「時空間に着目した地域研究情報の創出」、「HGISに関する研究」ユニット、科学研究費補助金基盤研究(S)「地域情報学の創出(代表:柴山守)」、科学研究費補助金基盤研究(A)「医療地域情報学の確立:疾病構造に着目した計量的地域間比較研究(代表:原正一郎)」、科学研究費補助金基盤研究(A)「アフロ・アジアの多元的情報資源の共有化を通じた地域研究の新たな展開(代表:田中耕司)」との共催。
-平成20年度-
 第1回(6月22日:京都大学),第2回(10月26日:京都大学),第3回(2月22,23日:京都道大学)。いずれも複合研究ユニット「時空間に着目した地域研究情報の創出」,「HGISに関する研究」ユニット,科学研究費補助金基盤研究(S)「地域情報学の創出(代表:柴山守)」,科学研究費補助金基盤研究(A)「医療地域情報学の確立:疾病構造に着目した計量的地域間比較研究(代表:原正一郎)」,科学研究費補助金基盤研究(A)「アフロ・アジアの多元的情報資源の共有化を通じた地域研究の新たな展開(代表:田中耕司)」との共催。
-平成21年度-
 複合研究ユニット「時空間に着目した地域研究情報の創出」および「HGISに関する研究」ユニットとの共同研究会の開催:第1回(6月6、7日:京都大学)、第2回(8月28日:京都大学)、第3回(2月20:京都大学)。いずれも科学研究費補助金基盤研究(S)「地域情報学の創出(代表:柴山守)」、科学研究費補助金基盤研究(A)「医療地域情報学の確立:疾病構造に着目した計量的地域間比較研究(代表:原正一郎)」との共催。
研究成果の概要: -平成19年度-
(1) 地域研究学術アーカイブズの構築研究
石井米雄先生のフィールドワーク写真(約1万枚)を利用して、地域研究学術アーカイブズ(仮称)の構築に関する以下の研究を実施した。
・ 資料調査によるインデクスの作成
・ グローバルCOE「知識循環社会のための情報教育研究拠点」の協力による写真(約4000枚)のデジタル化
・ EADをベースとしたアーカイブズシステムの試作
(2) データベースの構築
研究ユニット分担者が関係している多様なデータの組織化を進め、以下のデータベースシステムとして構築・公開した。
・ 三印法典データベース(WEB版):14世紀中葉から19世紀初頭までの法令・布告集成のタイ語によるコンコーダンス。この開発では科学研究費補助金基盤研究(S)「地域情報学の創出(代表:柴山守)」からの援助を得た。
・ 三印法典データベース(CD-ROM版):上記データベースのWEB版。この開発では科学研究費補助金基盤研究(S)「地域情報学の創出(代表:柴山守)」からの援助を得た。
・ 中国における「外国人」人口統計データベース-戦前編-:戦前の中国における外国人人口統計データ
地域研究統合情報センターが中心となって組織化を進めているデータを、以下のデータベースシステムとして構築・公開した
・ 英国議会資料関連データベース(英国議会資料図版編):英国議会資料のうち地図を対象とした公開データベース。この開発では人間文化研究機構人間文化研究資源共有化推進事業の援助を得た。
・ マレー・インドネシア語雑誌記事横断検索システム(Qalam編):イスラム教圏東南アジアのマレー・インドネシア語雑誌の目録および記事画像データベース。この開発では科学研究費補助金基盤研究(A)「アフロ・アジアの多元的情報資源の共有化を通じた地域研究の新たな展開(代表:田中耕司)」の援助を得た。
・ 画像データベース(タミール語映画編):インドで作成された劇場映画の目録およびジャケット写真データベース
(3) 資源共有化システム
上記の英国議会資料関連データベース(英国議会資料図版編)、マレー・インドネシア語雑誌記事横断検索システム(Qalam編)、画像データベース(タミール語映画編)を統合検索するための統合検索システムを試作した。なおこの開発では科学研究費補助金基盤研究(A)「医療地域情報学の確立:疾病構造に着目した計量的地域間比較研究(代表:原正一郎)」の援助を得た。
(4) メタデータ研究
・ EADをベースとしたメタデータの設計
・ 資源共有化におけるメタデータの検討
・ オントロジを定式化するメタデータに関する事例研究(TopicMap)
-平成20年度-
 以下のデータベースおよび資源共有化システム等の構築を行った。
(1) 地域研究学術アーカイブズの構築研究
 石井米雄先生のフィールドワーク写真資料を研究素材として,地域研究学術アーカイブズ(仮称)の設計・構築に関する以下の研究を継続した。
・ 資料調査によるインデクスの作成
・ 京都大学研究資源アーカイブの協力による写真のデジタル化
・ EADをベースとしたアーカイブズシステムの試作
・ データベース構築作業は,本共同研究から京都大学研究資源アーカイブへ移行した
(2) 個別データベースの構築
 研究ユニット分担者が関係している多様なデータの組織化を進め,以下のデータベースを構築・公開した。
・ 中国における「外国人」人口統計データベース-戦前編-:戦前の中国における外国人人口統計データシステムの開発を継続した
地域研究統合情報センターが中心となって組織化を進めているデータを,以下のデータベースとして構築・公開した
・ トルキスタン集成データベース :初代トルキスタン総督カウフマンの発案によって収集された,当時の中央アジアに関する文献の網羅的コレクション
・ ポスト社会主義諸国の選挙・政党データベース:旧ソ連圏諸国の選挙に関するデータベース
・ マレー・インドネシア語雑誌記事横断検索システム(クワトウ編):イスラム教圏東南アジアのマレー・インドネシア語雑誌の画像データベース
・ 画像データベース(マレーシア映画編):マレーシアで作成された劇場映画の目録およびジャケット写真データベース
(3) 資源共有化システム
 上記のポスト社会主義諸国の選挙・政党データベース,マレー・インドネシア語雑誌記事横断検索システム(クワトウ編),画像データベース(マレーシア映画編)を資源共有化システムに登録し,統合検索できるようにした。
(4) メタデータ研究
・ EADをベースとしたメタデータの設計
・ 資源共有化におけるメタデータの検討
(5) オントロジを定式化するメタデータに関する事例研究(TopicMaps):歌謡大全データおよび地域研究学術アーカイブズを研究素材としてTopicMapsを構築し,その有用性等の検証に着手した。
-平成21年度-
以下のデータベースおよび資源共有化システム等の構築を行った。
(1) 地域研究学術アーカイブズの構築研究
・ 石井米雄先生のフィールドワーク写真資料を研究素材として,アーカイブズシステムの設計構築に関する研究を継続した。成果は研究会ホームページから試験公開(アクセス制限付き)している。
(2) 個別データベースの構築
・ 画像データベース(タイ映画編):タイで作成された劇場映画の目録およびジャケット写真データベース
・ トルキスタン集成データベース:データの改修作業を継続した。
・ 地図データベース:地域研所蔵地図のデジタル化、インデクス作成を開始した。
・ 「南方軍防疫工作報告・防疫報告」の記事のデジタル化および全文データベース化を行った。
(3) 資源共有化システム
・ 地域研で構築したデータベースに加えて、民博および歴博のデータベースとの連携試験を開始した(http://www.cias.kyoto-u.ac.jp/index.php/news_detail/id/174)。
(4) メタデータ研究
・ 特に地図のデータベース化を目指したメタデータの定義を進めた。
(5) オントロジを定式化するメタデータに関する事例研究(TopicMaps)
・ サブジェクトインデクスのTopicMaps化を進めた。
・ Topic Maps Japan 2010共催した(http://www.knowledge-synergy.com/events/tmjp2010.html)。
公表実績:  -平成19年度-
(1) 複合研究ユニット「時空間に着目した地域研究情報の創出」、「HGISに関する研究」ユニットと共同し、10月18日から10月20日にかけてカリフォルニア大学バークレイ校で開催された”PNC 2007 Annual Conference in Conjunction with PRDLA, ECAI”において、”Area Informatics I: Technical Aspects”および”Area Informatics II: Application of Geo-temporal Systems to Area Studies”というテーマで2セッションを設け、本研究を中心に、日本におけるHumanities GISの概要、GISツールの構築、地名辞書の作成等、以下の8件の発表を行った。
  “Area Informatics I: Technical Aspects”
  ・Shoichiro Hara: Overview of Geo-temporal Systems for Area Informatics.
  ・Masatoshi Ishikawa: Design of a Location Information Capturing Tools using Multiple-Sensors       for Field Works.
  ・Tatsuki Sekino: Temporal Based Information System (T2Map).
  ・Ikuo Oketani, Mitsuru Aida: The Construction of the Gazetteer of Japanese Place Names based on  Humanities GIS, and the Analysis of Characteristic on Distribution of Place Names Attribute.
  “Area Informatics II: Application of Geo-temporal systems to Area Studies”
  ・Mitsuru Aida: Possibility of Name of a Place Ontology -That Centers on Old Calendar Document of Japan-
  ・Toshihiko Kishi: An Analysis of the Propaganda Posters & Bills in the Early Manchukuo Period (1932-1937)
  ・Masatoshi Kubo: Historical Analysis using YUNNAN Chronicle: Toward Developing Time-space integrated Archives for analysis and Presentation of Cultural Resources.
  ・Yukio Hayashi: Locating Theravada Buddhist Practices: Temple/Hermitage and Wandering.
  発表資料等は「http://pnclink.org/pnc2007/english/index.htm」を参照。
(2) 複合研究ユニット「時空間に着目した地域研究情報の創出」、「HGISに関する研究」ユニットと共同し、12月13日から12月14日にかけて京都大学で開催された「人文科学とコンピュータシンポジウム(じんもんこん2007)」において、シンポジウムのテーマ『デジタルアーカイブと時空間の視点』を主導するとともに、以下の6件の発表を行った。
  「時空間オントロジ」セッション
      ・相田 満:地名オントロジの可能性.
  「時空間情報処理基盤1」セッション
      ・原正一郎、柴山守:地域情報学の構築と時空間情報解析ツール.
      ・桶谷猪久夫:人文分野における日本地名辞書の構築と地名属性の特徴分析.
      ・石川正敏、原正一郎、柴山守:人文科学のための現地調査支援システムの試作.
  「時空間情報の利用と解析」セッション
      ・米澤剛、柴山守:GISを用いたベトナム・ハノイの都市形成.
  「時空間情報基盤2」セッション
      ・関野樹、久保正敏:T2Map― 時間情報に特化した解析ツール.
(3)論文等
原正一郎,柴山守:地域情報学の構築と時空間情報解析ツール、人文科学とコンピュータシンポジウム論文集2007, Vol.2007, No.15, pp.71-78, 2007.
関野 樹、久保 正敏:T2Map -時間情報に特化した解析ツール、人文科学とコンピュータシンポジウム論文集2007, Vol.2007, No.15, 2007, pp.183-188, 2007.
桶谷猪久夫:人文分野における日本地名辞書の構築と地名属性の特徴分析、人文科学とコンピュータシンポジウム論文集2007, Vol.2007, No.15, pp.79-86, 2007.
相田 満:地名オントロジの可能性, 人文科学とコンピュータシンポジウム論文集2007, Vol.2007, No.15, pp.55-62 , 2007.
石川正敏、原正一郎、柴山守:人文科学のための現地調査支援システムの試作, 人文科学とコンピュータシンポジウム論文集2007, Vol.2007, No.15, 2007, pp.87-94 , 2007.
米澤剛、柴山守:GISを用いたベトナム・ハノイの都市形成, 人文科学とコンピュータシンポジウム論文集2007, Vol.2007, No.15, pp.139-146, 2007.
 -平成20年度-
(1)2008年4月21-25日にCurtin University of Technology(オーストラリア,パース市)で開催された4th Congress of Cultural Atlasesにおいて,地域研が推進中の地域情報学について「Area Informatics and Spatiotemporal Tools」と言うタイトルで発表。
(2) 2008年12月4-6日にかけてHanoi University of Mining and Geology (ベトナム,ハノイ市)で開催された”PNC 2008 Annual Conference in Conjunction with PRDLA, ECAI “および”International Symposium on GeoInformatics for Spatial-Infrastructure Development in Earth and Allied Sciences” において”Area Informatics: Application of Spatiotemporal Tools to Analyze Data”,”Digital Gazetteer and Calendar(round table session)”および”Health and Environment” というテーマで3セッションを設け,本研究を中心に,Humanities GISの概要,GISツールの構築,地名辞書,GISの応用等,以下の合計13件の発表を行った。
Toshihiko KISHI: “The Dynamic State of the “Foreigners” in Pre-war China by Using the Variable Demographic-Statistics Database”, PNC 2008 Annual Conference Program and Abstract Book, pp.92, 2008.
Tatsuki SEKINO: “Information Analysis of Various Type of Information Based on Temporal Data”, PNC 2008 Annual Conference Program and Abstract Book, pp.93, 2008.
Masatoshi KUBO: “Eco-Historical Analysis of YUNNAN Chronicle -Using time-Space Analysis System-” , PNC 2008 Annual Conference Program and Abstract Book, pp.94, 2008.
Ikuo OKETANI and Mitsuru AIDA: “The Construction of the Digital Gazetteer Based on Humanities GIS and the Analysis of Characteristics”, PNC 2008 Annual Conference Program and Abstract Book, pp.95, 2008.
Shoichiro HARA: “Area Informatics and Spatiotemporal Application”, PNC 2008 Annual Conference Program and Abstract Book, pp.106-107, 2008.
Shoichiro HARA (Organizer): “Digital Gazetteer and Calendar (Round Table Session)”, PNC 2008 Annual Conference Program and Abstract Book, pp.110, 2008.
Nakarin Chaikaew, Nitin Kumar Tripathi and Shoichiro HARA: “Exploring Spatial and Spatio-temporal Clusters of Malaria in Chiang Mai, Thailand”, Proceeding of International Symposium on GeoInformatics for Spatial-Infrastructure Development in Earth and Allied Sciences, pp.103-108, 2008.
Shoichiro HARA: “Health GIS as an Application of Area Studies”, Proceeding of International Symposium on GeoInformatics for Spatial-Infrastructure Development in Earth and Allied Sciences, pp.109-114, 2008.
Phaisarn Jeefoo, Nitin Kumar Tripathi and Shoichiro HARA: “Analytical Hierarchy Process Modeling for Malaria Risk Zonation in Kanchanaburi, Thailand”, Proceeding of International Symposium on GeoInformatics for Spatial-Infrastructure Development in Earth and Allied Sciences, pp.115-120.
Michihisa Umekawa: “The Application of Physical Potential Theory to the Geographic Formation Science – An Example to the Population Density-”, Proceeding of International Symposium on GeoInformatics for Spatial-Infrastructure Development in Earth and Allied Sciences, pp.403-408, 2008.
Yoshikatsu NAGATA: “Rural migration network in Northeast Thailand: A case study in the upper watershed of the Songkhram River”, Proceeding of International Symposium on GeoInformatics for Spatial-Infrastructure Development in Earth and Allied Sciences, pp.213-218, 2008.
Shibayama M., Yonezawa G., Luan T.,: “Hanoi Urban Transformation – An Area Informatics Approach-” , Proceeding of International Symposium on GeoInformatics for Spatial-Infrastructure Development in Earth and Allied Sciences, pp.397-402, 2008.
Yonezawa G., Shibayama M., Nonogaki S., Masumoto S., Venkatesh R., Luan T.,: “Hanoi Urban Transformation in the 19-21 Centuries – Topographic Changes and 3-D Modeling-”,Proceeding of International Symposium on GeoInformatics for Spatial-Infrastructure Development in Earth and Allied Sciences, pp.409-414, 2008.
(3) アジア遊学113号において,「特集 地域情報学の創出」を刊行した
   目次(査読付き)
巻頭座談会 地域研究における情報学を考える 石井米雄・田中耕司・柴山守・
貴志俊彦
総論 地域情報学の目指すところ-地域研究におけるGISの応用-柴山守・原正一郎
近代移行期の死亡構造を捉える時空間情報システムの必要性 川口洋
『大日本地名辞書』から広がる地名オントロジの可能性 相田満
正倉院文書データベース「復元」 後藤真
近代文学で描かれた東京の河川環境 谷口智雅
戦争とメディアをめぐる歴史画像デジタル化の試み 貴志俊彦
感染症の流行に関する歴史データの整理とその国際保健・疫学への応用 飯島渉
東北タイ仏教徒社会の時空間マッピング 林行夫
サマ・バジャウの人口分布に関する覚書 長津一史
ポスト・インド洋津波の時代の災害地域情報 山本博之
ハノイの空間と時間 桜井由躬雄
歴史的文書記述からの空間関係の推論 浅見泰司
空間に基づいた情報処理ツール 原正一郎
時間に基づいた情報処理ツール 関野樹
時空間統合アーカイブズの構築を目指して 久保正敏
航空写真に見る東北タイ稲作変化 星川圭介
ハノイの三次元都市モデル構築に向けて 米澤剛
地域情報学をささえるアーカイブズという基盤 五島敏芳
デジタル地名辞書構築とその利用 桶谷猪久夫
地域研究のための現地情報収集支援システム 石川正敏
 (4)論文等
PNC 2008 Annual Conference in Conjunction with PRDLA, ECAIおよびInternational Symposium on GeoInformatics for Spatial-Infrastructure Development in Earth and Allied Sciencesおよびアジア遊学113号「特集 地域情報学の創出」における論文等を除く。
Shoichiro HARA: “Health GIS and Area Studies”, Issue on Health GIS (Editing), 2009.
原正一郎:「データ共有・交換の基礎としてのXML」, SEEDer 地域環境情報から考える地球の未来, No.0, pp.48-53, 2009.
Shibayama M., Yonezawa G., Sakurai Y., Luan T.,: “Hanoi 4D Analysis in 19th and 20th Centuries: Urbanized City, Water Area, and Villages”, Proceedings of the third International Conference on Vietnamese Studies 2008, in CD-Rom, pp.1-16, 2008.
KISHI Toshihiko: “Source Material Digitalization and Chinese Studies in Japan,” Asia Research Trend, New Series, No.3, Toyo Bunko, pp. 81-93, 2008.
Hiroshi KAWAGUCHI, Shigenobu SUGITOH, Tsunekazu KATO: “Historical documents and data analysis system for historical demography in Japan during the 17th-19th centuries”, Proceedings on Prospect for Historical Demography in East Asia, pp.133-157, 2008.
Hiroshi KAWAGUCHI: “Where did the peasants die in the suburbs of Edo, Japan in the 18th-19th centuries”, Discussion Paper Series (Faculty of Business Administration, Tezukayama University), vol. F-006. 2008.
川口洋,上原邦彦,日置慎治:「『幕末維新期人口史料』データベースの構築」, 情報処理学会シンポジウムシリーズ『人文科学とコンピュータシンポジウム論文集』, vol.2008,  No.15, pp.187-194, 2008.
川口洋: 「生活・文化のためのGIS」, 村山祐司・柴崎亮介編『シリーズGIS』, 第3巻(第10章 歴史・地理とGIS), 朝倉書店, pp.155-170, 2009.
関野樹: 「『知の源泉』を構築するためのデータ共有の仕掛け -情報学からのアプローチ」, SEEDer 地域環境情報から考える地球の未来, No.0, pp.34-38, 2009.
Yonezawa G., Shibayama M., Luan T.,: “3D Topographical Analysis in Hanoi”, Proceedings of the third International Conference on Vietnamese Studies 2008, in CD-Rom, pp.1-8, 2008.
米澤剛, 野々垣進, 柴山守, ベンカテッシュ・ラガワン, 升本眞二: 「ベトナム・ハノイの都市変容と地形変化」, 情報地質, 19(2), pp.112-113, 2008.
相田満: 「地震と六国史―キャラクター生成装置としての六国史―」, 東洋研究171, 大東文化大学東洋文化研究所, pp.111-133, 2009.
M. Ishikawa, Y. Yanazaki, K. Kaneko: “A Supporting System for Geographic Education by Using 3D Globe Software”, Proc. World Conf. E-Learning in Corporate, Government, Healthcare, & Higher Education, in CD-ROM, 2008.
M. Ishikawa, K. Kaneko: “Design of a Map Annotation System Using a Digital Pen for Field Work”, Proceeding for Society for Information Technology & Teacher Education (SITE 2009), in CD-ROM, 2009.
山崎庸平, 石川正敏, 金子敬一:「3次元地球儀ソフトウェアを用いた地理学習支援システムの設計と実現」, 情報教育シンポジウム論文集, 情報処理学会シンポジウムシリーズ, Vol.2008, No.6, pp.127-132, 2008.
梅川通久,荒木茂:「『地域研究画像データベース』を利用したフィールド写真の収集と公開」,アジア・アフリカ地域研究, Vol.8 (1), pp.52-74, 2008.
梅川通久:「ポテンシャルを用いた人口密度分布の解析」, 人文科学とコンピュータシンポジウム「じんもんこん2008」, pp.195-200, 2008.
-平成21年度-
(1) ホームページ作成、出版・刊行および学会発表等は複合研究ユニット「時空間に着目した地域研究情報の創出」と共催した。
(2) 論文等
著書(共編著)
1. 大里浩秋・貴志俊彦・孫安石編:「中国・朝鮮における租界の歴史と建築遺産」」、御茶の水書房、2010.
2. 貴志俊彦・谷垣真理子・深町英夫編:「模索する近代日中関係-対話と競存の時代」、東京大学出版会、2009.
論文(査読有のみ)
1. Ikuo Oketani: “The Construction of the Digital Gazetteer and the Topographical Maps Database based on Humanities GIS”, Proceedings of GIS in the Humanities and Social Sciences International Conference, pp.135-pp.149, 2009.
2. 相田満:「テキストコンテンツのポテンシャル―『古事類苑』データベースの取り組みから―」,人文科学とコンピュータシンポジウム論文集、Vol.2009、№16、PP253-260、2009.
3. Motomu Naito: “ Topic Maps Web Service: Case Examples and General Structure”, Fifth International Conference on Topic Maps Research and Applications (TRMA 2009) Revised Selected Papers, pp.179-184, 2009.
4. Norio Togiya, Motomu Naito: “Construction of Authority Information for Personal Names Focused on the Former Japanese Nobility Using a Topic Map”, Fifth International Conference on Topic Maps Research and Applications (TRMA 2009) Revised Selected Papers, pp.69-75, 2009.
研究成果公表計画
今後の展開等:
 本共同研究の成果を活用して、書誌・全文・画像・動画等の多様なメディアデータの電子化・メタデータ作成・データベース化を実現してきた。特に地域研究情報基盤を構成する資源共有化システムについての関心は高く,地域研ホームページより公開している。関連技術情報やガイドライン等については、研究会ホームページ(http://www.h-gis.org)から順次公開する予定である。地域研究あるいは地域情報学において,個別データベースの充実と共有化は,地域に関する新しい学知を創生するための基盤である。これまでの共同研究の結果,データベース構築及び資源共有に関する手法はある程度確立したものと考えている。以上の成果を受けて、今後の展開を以下のように予定している:
① これまでに定義したメタデータを整理するとともに,各メタデータ構築に関するベストプラクティスガイド(best practice guide)を作成する。以上を資源共有化システムの仕様として公開し,地域研究統合情報センター以外の組織からの資源共有化システムへのデータ登録を試みる。
② 資源共有化システムをオントロジーツールや「HGISに関する研究ユニット」が研究・開発を継続している時空間情報処理システムと連携させて、データ収集からデータベース構築さらにデータ利用までの全情報処理過程を対象とした,地域情報学のための情報基盤を構築する。
③ ワークショップを開催し,成果の公表・評価を行う。
④ 地域情報学に関するテキストブックの刊行準備を行う。