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『仮想地球』モデルをもちいたグローバル/ローカル地域認識の接合(h22)

過去の研究プロジェクト

『仮想地球』モデルをもちいたグローバル/ローカル地域認識の接合(h22)

個別共同研究ユニット
代表: 荒木茂(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・教授)
共同研究員: 新井一寛(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・研究員)、池谷和信(国立民族学博物館民族社会研究部・教授)、稲井啓之(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・一貫性博士課程)、大石高典(京都大学こころの未来研究センター・特定研究員)、竹川大介(北九州市立大学文学部・教授)、平井将公(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・研究員)、藤岡悠一郎(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・研究員)
期間: 平成22年4月~平成23年3月(1年間)
目的:  本年度は、3回の研究会が以下のように開催された。①2010年10月19日:「グローバル/ローカルの接合としての仮想地球」(話題提供:荒木茂,平井將公,伊藤義将[京都大学])。②2011年2月3日:「ローカルな食料安全保障とグローバル経済」(話題提供:アブドゥラマン・ズルバ[FAO, Cameroon],大石高典,坂梨健太[京都大学])。③2011年3月27日:「グローバル環境問題をめぐる政策の動向と課題-地域社会との接合を目指して」(話題提供:宮内泰介[北海道大学],佐藤哲[長野大学],金沢謙太郎[信州大学],小坂康之[総合地球研],平井將公[京都大学])。
研究実施状況: -平成22年度-
 本年度は、3回の研究会が以下のように開催された。①2010年10月19日:「グローバル/ローカルの接合としての仮想地球」(話題提供:荒木茂,平井將公,伊藤義将[京都大学])。②2011年2月3日:「ローカルな食料安全保障とグローバル経済」(話題提供:アブドゥラマン・ズルバ[FAO, Cameroon],大石高典,坂梨健太[京都大学])。③2011年3月27日:「グローバル環境問題をめぐる政策の動向と課題-地域社会との接合を目指して」(話題提供:宮内泰介[北海道大学],佐藤哲[長野大学],金沢謙太郎[信州大学],小坂康之[総合地球研],平井將公[京都大学])。
研究成果の概要:  ①では、エチオピア、西アフリカにおける植生利用が『仮想地球』モデルを用いて紹介され、このようなデータ集積自体によって何かを語らせるのか、それとも地域研究者が利用できるツールをめざすのか、が議論された。②では、カメルーンにおけるFAOの取り組み(投資による食料安全保障の強化)と、ローカルな農村の実態が対比され、農村における商品作物経済化が必ずしも食料安全保障の強化に寄与していないことが議論された。③では、環境社会学、生態系サービスというグローバルなコンセプトによる取り組みと、サラワク熱帯林、ラオスの産米林、セネガルのアルビダ林の管理の実態が対比され、「半栽培」、生態系サービスという人為の最適化がローカルなレベルでどのように有効であるか、が議論された。これらの結果をふまえて、来年度にはグローバル/ローカル接合という問題設定を、幅広いテーマに適用し、データ集積と方法論の深化を図る計画である。
公表実績:  発表者の許可を得たのち、pdfファイルの公開、および『仮想地球』においてデータを集積し、Web公開する予定である。