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Andrea Yuri Flores Urushima

あんどれあ ゆり ふろれす うるしま
Andrea Yuri FLORES URUSHIMA
地域研究統合情報センター・研究員

[2010年6月25日更新]

専門分野

都市環境史、地域空間論

研究内容

 20世紀の前半に、アジアの都市人口はヨーロッパやアメリカより急速に増加し、それは当時の世界都市人口の急速な増加の原因となった。1905年、アジアには、ヨーロッパや北アメリカより大きい都市が存在した。しかしながら、1950年代まで、アジアはアフリカに続いて、世界で2番目に都市化の進んでいない大陸だった。
 概して、アジアの都市化は世界の人口増加や工業中心地における近代化の設立によって刺激を受けた。農業、輸送、工業生産、および軍需産業における技術的進歩が基礎となっている近代化は新しい社会政治的組織の拡大に拍車をかけた。工業化は、最初に西欧と北アメリカにおいて都市を変化させ、外国領土の植民地化による物資、労働、および市場の供給をもたらした。最初に国際貿易と植民地化効果を促進させた輸送改良は、前例のない規模で国内間の移動を促進した。その上、農業がいったん機械化と新しい科学的研究によって、より生産的且つ効率的になると、資源が限られている地域の人口過剰は、都市への、そして大陸を越えた世界の他の地域への移動を強いられた。既存の集落の拡大は、特に都市部において、領土の制御と新しい開発計画を必要としていた。
 初期の近代都市開発計画は、産業化と、19世紀半ば欧米の社会主義者の理想であった人類向上の意識とに関連していた。一分野としての都市計画の構築と、当該分野の初期発展時に考えられたモデルが世界的な近代化のプロセスへと移行していった。日本では、この移行が明治革命以降始まり、現代計画モデルと理論の地域条件やニーズに対する適合性は、国内都市化のプロセスと日本のアジア周辺諸国への影響拡大に刺激を受けた。
 このような経験の積み重ねは、都市基盤社会へシフトし急速な経済成長をとげていた戦後の日本国土の再編成において大きな実用性をもたらし、急速な都市化は、初期段階で培った計画能力のさらなる統合発展を要求した。
しかしながら、当時の都市モデルは経済成長をサポートする効果的な国土統合の方向へ向いていた。1960年代、急速な都市化は、環境劣化や日々の生活条件を改善しようと躍起になっている市民社会の不満を引き起こすという不測の副作用をもたらした。それ以来、日本の専門家、政治家、および市民社会は、人為的なものと自然環境間の共生関係の持続可能な都市構造を探求し始めた。この探求は自然環境に優しい地方の文化的伝統や、その土地固有の都市構造の再評価も含んでおり、またこの間、娯楽や観光など脱工業化利用のための文化的自然景観の再検討も考慮され始めていた。

略歴

サンパウロ大学建築と都市計画科修了。京都大学大学院人間・環境学研究科修士修了。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。2009年11月から現職。人間環境博士(京都大学)

主要業績

2009 “Nishiyama Uzo’s View on the Postwar Modern Way of Living – the Case of Hashima Island”, Proceedings of the International Conference on East-Asian Architectural Culture, Tainan: The Society of Architectural Historians of Taiwan
2008 “The celebration of the 100 years of the Meiji Revolution (1968) and the dissemination of an urban design from Japan into a global scale”, International Symposium Brazil-Japan: Urban Modernization and Contemporary Culture, São Paulo: Latin American Memorial Foundation
2007 “Genesis and Culmination of Uzô Nishiyama Proposal of a Model Core of a Future City for the Expo 70 Site (1960-1973)”, Planning Perspectives, Vol. 22, No.4, London: Routledge, pp. 391-416
2006 “Investigating the Origins of the “Networked Compact Urban System” Idea in Uzô Nishiyama Proposition for the Urban Growth of Japanese Cities”, Proceedings of the Conference Reassessing East Asia in the Light of Urban and Architectural History, Kyoto : The Society of Architectural Historians of Japan, Decembre, pp. 519-527
2005 « The Expo 70 as a debate for the creation of democratic cities », Ekistics: the Problems and Science of Human Settlements (Globalization and Local Identity), Vol. 73, Greece: The Athens Technological Organization, pp. 301-310

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